​AUDIO 1

リトリートする都市

<7月-9月>

僕らが住む世界はとても複雑で、深く事情が込み入っていて僕らには大きすぎるみたい。

眠らない夜の街、ざわめく光の洪水、分断された私たち。大量消費、大量生産の時代の終焉を迎え、あてもなく歩く。

ぼくはこの街の話をしなくてはならない。というのも、自分のことを歌うならばこの大きすぎる文脈を理解する必要があるからだ。

issue 2:

潜り込む瞬間はとても刹那的で、あの積乱雲から発生した雷が原因だった。「雷」に打たれた僕は「根源的な悪」にとりつかれ「悪」を自分の中に抱えることになる。そしてそれは近すぎて見えないだろうけど、大きな力で僕を圧縮し続ける。ぼくはリトリートする必要がある。都市は姿を替えてぼくの心の内に迫ってくる。潤沢なきらめきを持って、こっちへ向かっている。森はそれを全て知っているようにただ佇んでいる。都市は変化を遂げている。あてもなく動いている。誰も何も言わず、ただ生活し、服装や生活様式は連続して文化を持ち続け変化しているとはいえども、一種の超個体となり、僕たちに囁いているんだ。