潜世界のコンテクスト
"フィルターバブルの世界:
”僕の今の楽曲を作る上での大きなテーマが“分断”なんです。分断と排除が進んでいるフィルターバブルの世界を自分の曲にできないかなと思って。Twitterとかでもたくさん好きな人をフォローできるじゃないですか?でもフォローしないと知らない世界があるし、一歩出れば全然関係ない世界が広がっている。その感覚は今のSNS時代を生きているからこそ感じることだと思っていて。自分が曲を作るなら、デジタルエイジを語りたいんです。
(2月11日付 インタビュー BIG UP! Stars #03にて)
https://mag.digle.tokyo/interview/bigup/22568?articleview=true#headline-3
"ポスト・トゥルースの幻影:
強力なストーリーテラーによって登場した『ポスト・トゥルース』の概念。本当に強力で、語る側も受け取る側もポスト・トゥルースを踏まえた上での発信をしているので、本当の真実なんてこの時代にはないのかもしれない。今の世界の感情は「悲しい」が強いと思っていて、どうしても悲観的なストーリーテリングは強力で支配的になるんです。だから、ぼくは本当に力強い希望の物語、魅力的で望ましい未来の物語を伝えていかなければならない。価値のあるフィクションを世界に送り出す必要があるんです。
(ポストトゥルースの幻影 okkaaa[記事は後日公開])
"ミックスマスターの時代
"僕らはミックスマスターなんです。多様な文化をミックスするスペシャリスト。インターネットとグローバル化によって常に開かれたカルチャーに触れることができる。
(ミックスマスターの時代 okkaaa [記事は後日公開予定])
"タイプビート、DIYで音楽を作ること
タイプビートは、「分業する」ことによって、自分が特化した分野に集中できるんです。こういった分業制ポップスの概念を進歩させ、DIYの視点から、様々なアーティストが多様な価値観と共に、クリエイティブできるっていうのはとても素晴らしいことだと思いますし、いい流れだと思うんです。僕がタイプビートで楽曲を作る時に意識していることは、ブラックミュージックやEDMも関係なく、自分自身の感覚とクリエイティビティで新しいものを創出する事です。ビートに何らかのトリートメントを加えないと、生のままじゃ美味しくないんです。ジャンルそのものが融解した、ミックスドされた、新しい音楽を作るんです。特に僕ら世代はミックスマスターですから。たくさんのツールを使っていろんなジャンルの境界線を溶かして、また縫合していくんです。