issue 1:

​『潜世界』の制作に寄せて

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いま「潜世界」という作品を作ろうとしている。これは自分の中にある圧倒的な芸術を探求する旅とも言える。それはつまり、まだみたことない地平を作り上げる体験だ。表層的な日常の動きから、内実へ進む作業である。

これと言うのも、ポスト・トゥルースやフィルターバブルが蔓延したこの時代に、僕は自らの生を意味づける物語を描かないといけないなと思ったからだ。

そしてその内実、内深界(インナーワールド)に突入して物語を描くには僕の場合、いくつかの手続きが必要だった。ファンタジー世界と現実(リアル)の間に生じる感覚に飛び込むことだ。(1st EPを完成させた時にこの感覚を知った)僕はその感覚空間を「潜世界」と定義することにした。その「潜世界」ではメタファーやアイロニーを通して僕は社会に接続することができる。だから僕はさらに自分を推し進めるために、不可能性に満ちた身体性を認め、分断されている「わたし」を認識し、その世界に潜り込むことを決めた。虚構と現実の間にある現実で僕は時代性を語り新しい自分と出会うことができるのだ。