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「普段どんな曲聴くんですか?」

もう外は寒くなってきた季節にどこかのイベントに招待された。そもそも僕はパーティーに行くこと自体あまり慣れていないのに音楽系のイベントということもあってか少し緊張した趣で席に座ってジンジャーエールを飲んでいる。そんな最中に女性が話しかけてきた。

「ジャンルとかはやっぱりヒップホップ?」

おそらく同い年だろうが、僕はこの手の質問に少し戸惑ってしまう。

「あ、岡村靖幸とかTHE1975とか好きですね。なんかジャンル一つごと作っちゃう人ですかね。」



と僕は答える。もちろん嘘ではない。が、やっぱり1つにまとめあげるのは苦手だ。映画で言うと、「人生今まで見た中で1番好きな映画は?」に匹敵するほど難しい質問である。

通な人、そうじゃない人、様々だが、好きな1枚となるとみんなきまって熱くなって語り始める。これは何故だろうか。やはり音楽が持ってる力は公然たる普遍さを持ち備えていて静かな感情がそこにある。音楽は手を離すことも繋ぐことも自由だから面白い。

まぁ、そんなわけでこのイベントをキッカケに自分が好きなもの、好きだったものを、まとめてみようと思った。

インターンバイトが終わって20時、イベントが終わって家に帰るとiPad広げた。

不完全で曖昧な記憶を辿り僕は僕の音楽性を作った音楽を探した。今思いつくところであげてみると、宇多田ヒカル、DEAN、星野源、プリンス、ディアンジェロ…

書き出してみるとおもしいな。後から候補が上がることもある。このアーティストもそういえばそうだ!いやこのアーティストも!!と。枚挙にいとまがない。

まとめるのが難しいから、J-waveが好きですといえば僕の場合、解決する。僕は毎朝ラジオを聞く家庭だったから。

そんな音楽とかに囲まれていたから、メインストリームだけれども少しずれてる音楽が好きだ。後、夜の高速に似合う曲。

ラジオは好きだ。人肌恋しくなる夜にラジオをつけると誰かがしゃべっているからだ。そこに人を感じる。別につながっているわけでもなく、メールを送るわけでもなく僕はそこでラジオを聴いているだけだ。

ふと時計をみると午前3時。自分な好きなものを醸成する時間は好き。こうやってすぐ時間が経ってしまう。

次、「どんな曲聴くんですか」と聞かれたらどう答えようかと考えながら眠りにつくのだ。

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